こんにちは。
旅好きアラサー女子の世界一周ブログを運営しているziziです。
旅の小話始まるよ。
今回で2回目です。
ちなみに前回の小話は、タイでの出来事。
ごく一部の方にご好評いただけましたw
こちらを読んで、是非とも行ってみたい!
と変なスイッチ入っちゃった人は、下記より参考にならない行き方載せてます。
さて、今回の旅の小話。
舞台となるのは、2016年11月に滞在したスペインはゼビーリャでございます。
それでは、スターティン☆
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その日私は、セビーリャの新名所と噂になっている巨大オブジェの前でひとり立ちすくんでいた。
全体像がまるでわからないこの巨大建築物の名前は『エスパシオ モトロポル パラソル』
もともとは駐車場にする予定だったのが、ローマ時代の遺跡が発見されたことから地下には博物館、地上階はマーケットや多目的の広場となっている。
巨大なキノコのような奇抜な形で、セビーリャの新たなランドマークとなっているようだ。
そして私はこの時、この巨大キノコをどうやっもカメラにフレームインできず途方に暮れていた。
諦めて帰ろうかと思ったその時だった。
「写真撮ってくれませんか?」
ハッとして振り返ると、見知らぬ男性がふたり。
キラキラした大きな瞳と真っ白な歯が眩しいこの方たちは、ムンバイ出身のインド人であった。
何枚か互いにスマホで撮影したあと、たわいのない会話を交わす。
どこから来たか。どんな旅してるのか。いつ国に帰るのか。
ちなみにこの時撮影してもらった写真であるが、巨大キノコなぞ1ミリも背景に入っておらず、ただただ私ひとりがどこともわからない広場で棒立ちしている代物であった。
そんなこんなで当たり障りのない会話をしていると、
「今夜フラメンコショー行くけど一緒にどう?」
と誘われた。
フラメンコ!!
スペインに来たらフラメンコとタパスっしょ!
と思ってたところにこのお誘い。
インド人からのナイスパスに二つ返事で快諾した。
まさかフラメンコをインド人と観に行くことになろうとは。
これだから旅はやめられない。
どうやら彼らの泊まってるホステル主催のツアーに参加するらしい。
夜7:30にホステルで待ち合わせということになり解散した。
そして約束の時間。
昼間とは違い、チョッキなんか着ちゃってめかしこんでるインド人と無事再会。
てっきり他にも参加者いると思ったら、わたしら3人のみであった。
集合場所でツアーガイドにフラメンコの歴史を手短に教えてもらっていざ会場へ。
ガイドとインド人の後ろをとぼとぼ付いていく。
こじんまりとした会場ではあったが、客は全部で20人くらいだろうか。
そして開幕。1時間ほどのショーであったが、目の前で見る本場のフラメンコに圧倒された!すんごい迫力!ブラボー!
キレッキレのパフォーマンス。
そして男性がいかにもなイケメン!
ギターの音色とだんだん早くなる手拍子のリズム。
目にも留まらぬ速さのタップダンス。
乱れる前髪。
飛び散る汗。
高まる鼓動!!!
「オ・レ!!!!」
決まった〜〜〜!!
スタンディングオーベーション拍手喝采。
見事であった。本当に感動した。
気づけば、昼間出会ったばかりの名前もよく知らないインド人とハイタッチしている自分がいた。
「アイ フィール パッション!アイ ムーブ マイハート!」
こんなに興奮したのは何年振りだろうか。
ショーが終わると、観客全員舞台に上がり、踊り子たちと一緒に簡単なフラメンコを踊った。
リズムがズレたり、かと思えば気持ちよく全員揃ったり。
そこにいた全員が自分なりのメンコを踊っていた。
とても楽しい夜となった。
その後、何か食べようということになりレストランへ。
彼らが選んだのはイタリアンレストラン。
スペインでインド人とイタリアン。
なかなか無い組み合わせである。
インド人と食事したのは初めてのことだったのだが、ここからが驚きの連続。
注文が細かすぎるのだ。
ピザを頼む際には、サラミは入れずにチキンに代えてくれだの、ラザニアには何が入ってるのか逐一尋ねたり、それは入れるな、これを入れろとオーダーするだけで5分以上。
ウエイターの男性もやれやれといった表情。
注文後も、何度もウエイターを呼んでは確認している。
しばらくすると、ピザよりも先にデザートで頼んでたティラミス登場!
これは明らかに嫌がらせ。
さすがのインド人もまん丸の目を更にまん丸にして、ティラミスに向かって何やら文句を言っている。
ティラミスは悪くない、ティラミスは悪くない!!!
気まずいムードを断ち切ろうと、カメラを向けてみる。
すると先ほどの剣幕が嘘のようにご覧の笑顔なのである。
インド人は計り知れない。
その後、具材が総入れ替えされた、もはやメニューに載っていないインド人フルアレンジのスペシャルピッツァがうやうやしく登場。
恐る恐る口に運んでみると、意外にも美味しく国を超えてインド人も日本人も大満足したのであった。
しかしだ。
豚肉がダメならなぜサラミが具材に入っているピザを選ぶのか。
そもそもマルゲリータじゃダメなのか。。。
インド人は、やはり計り知れない。
〜完〜
↑夜更けに私のホステルまで送ってくれた優しきインド人。ナマステ。
それではまた次回よろしくどうぞ(^^)
中国もまた計り知れない。。
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