こんにちは。
旅好きアラサー女子の世界一周ブログを運営しているziziです。
【旅の小話3回目】
前回はスペイン、セビーリャでの小話でした。
今回も引き続きスペインでの出来事。
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『もしスペインに一日しか滞在しないなら
迷わずトレドへ行け』
という格言がある。
そんな格言はどーでもいいとして、私がトレドに向かったのには理由があった。
私が愛してやまないロックバンド『THE YELLOW MONKEY』の吉井和哉さんの前妻との新婚旅行先が、他でもないここトレドだったのだ。
吉井さんが見た景色を私も見たい。
至極純粋なファン心理である。
マドリッドからバスで45分。
あっさりとトレドに到着。
古都トレドは丘の上に位置しており、バスステーションから見上げたときはまさかこの坂を登るのか?と一瞬ヒヤリとしたけど、さすがは一大観光都市、上まできちんとエスカレーターで楽に上がらせてくれた。
曲がりくねった道、装飾美しいカテドラルや教会、そこここにある博物館や美術館。
橋を渡れば旧市街と新市街の対比がまた面白い。
この道を吉井さんは歩いたかもしれない!
この教会で祈りを捧げたのかもしれない!!
もしかしたらもしかしたら、この公園の私が今腰掛けているこのベンチに座ったかもしれない!!!
かもかもかも!!
あぁぁ吉井さぁぁぁん(;´д`)!!
公園でひとり、かもしれない妄想に浸りながら恍惚とほくそ笑んでいたときのことである。
スーツを着た細身で頭がツルピカなおじさんが前を横切った。
目が合うと嘘みたいなビッグスマイルで
「オラ(^^)」
と声をかけられた。
背格好、頭のかんじ、知的な雰囲気。。
これはまさにロバートキャンベル氏やないかいっ!
そして偶然なのだが、このおじさんの名前もロバートだという。
聞けば、バルセロナからファッション関係の仕事でトレドにやってきたそうだ。
そして今、10分休憩中なのだとか。
日本から来たと言うと目を輝かせてやたら褒めてくる。
「You are so beautiful 」
「I’m so happy to see you 」
こちらが恥ずかしくなるくらいに、ビューティフルだのワンダフルだの知っている限りの形容詞で褒め讃えてくるロバート氏。
怪しい。実に怪しい。
だいたい、そこら中を歩いているスペイン女子のほうがズバ抜けてスタイルもいいし顔立ちも美しい。
具の乗ってないピザ生地みたいな平たい顔族代表のアジア女をなぜそこまで褒めるかね。
しかしそこは私もいっぱしの女性。
ビューティフルやワンダフルと言われて嫌な気はしないのである。
「さぁこっちへおいで」
気づけばロバートの手は私の肩に添えられていた。
優しく公園の端にいざなわれる。
そこからは対岸の歴史ある建物が見渡せた。
眼下には轟々と流れる川。
あそこの建物はなんちゃらとかそこの橋を渡るとなんちゃらとか色々説明しはじめるロバート氏。
話しながらどんどん近寄ってくる。いや迫ってくると言う表現の方が適切か。
近い近い近いっ!!!
肩に添えられた手がどんどん熱くなっていく。
熱い熱い熱い!!!
やばい。これはやばい!!
パーソナルスペースが全然ない!!
いったん肩の手を振り払って距離をとる。
するとロバート氏。少し寂しげな表情でつぶやいた。
「休憩時間が終わるからもう行かなきゃ」
ふぅ、、、助かった。
それじゃあ、さようなら
と言おうと振り返ったその時!!
ブチュバ!!!
( ˙-˙ )
イマナニガオコッタ。。。
呆然としている私をおいて、ロバートは満遍の笑みで足取り軽く去っていった。
「また2時から休憩だからお茶しよう(^^)」的なことを言ってたような言ってないような(おぼろげな記憶。。)
ロリ好きの変態ハゲおやじに唇を奪われた33の秋。
トレドで。憧れのトレドで。。
これだから旅はやめられない(死)
〜糸冬〜
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