こんにちは。
旅好きアラサー女子の世界一周ブログを運営しているziziです。
表題の通り、Amazon Kindleの電子書籍がKindle Comic Creatorのmobiファイルで作れなくなりました(ガーンガーンガーン)
Kindle Createを使って出版せよ、とのことでやってみたのですが案の定手こずりました。忘備録かねて、出版までの流れ、つまずきポイント、注意点を解説します。
今までmobiファイル使ってKDPにアップしてたけど、これからはどうすればいいの?!と思ってる方はぜひご参考ください。
※当記事の情報は2025年5月時点です。情報は随時変更の可能性がありますのでご了承ください。
KDPよりmobiファイルでの出版受付終了のお知らせ
2025年1月某日、KDPより1通のメールが。
電子書籍作成ツールの Kindle Comic Creator および Kindle Kids’ Book Creator につきまして、2025 年 2 月 6 日より新規のダウンロードを終了させていただきます。
また、2025 年 3 月 18 日以降は Mobi ファイルでの出版受付を停止させていただきます。
これに伴い、お客様の電子書籍の作成プロセスに影響が生じる場合があります。
今後、マンガや絵本などの固定レイアウト ファイルを作成する場合は、EPUB を使用するか、Kindle Create を使用して KPF (Kindle Package Format) で作成することをお勧めします。
Kindle Create で本を作成すると、ガイド付きビューを追加することができます。これにより、コマやアートワーク全体を移動しながら読み進められる、映画のような読書体験を提供することができます。
インディーズマンガ (横書きのエピソード単位のマンガ) については、EPUB ファイルを使用するか、日本の KDP アカウントで JPG 画像をアップロードすることができます。
これまでAmazon Kindleで電子書籍を2冊出版しました。
2冊ともKindle Comic Creatorのmobiファイルを使ってKDPにアップしてたのですが、それが使えなくなるらしい。
せっかく慣れてきたのになんやねん!と絶望しましたがそうも言ってられない。
今後はEPUBを使用するか、Kindle Create を使用して KPF (Kindle Package Format) で作成せよ、とのこと。
EPUB?Kindle Create?
またわからん用語が出てきました。
EPUBとは
電子書籍のファイル形式の一つで、国際電子出版フォーラム(IDPF)が開発したオープンスタンダードです。
「Electronic Publication」の略で、電子書籍の主要な規格として、多くの電子書籍ストアやリーダーで利用されています。
HTMLをベースにしているため、HTMLが廃れない限り読めなくなる可能性が低いというメリットがあります。
Kindle Createとは
Amazonが提供する無料の電子書籍編集ツール。簡単に電子書籍を作成・編集できることが特徴です。
特にKindle Direct Publishing (KDP)に対応しており、書籍をKDPで簡単に出版できる形式で保存することが可能です。
EPUBをよく理解できなかったアナログな私。 Kindle Createを使ってみることと相成りました。
Kindle Create写真集の作り方!出版までの手順
事前準備として、Kindle Createをパソコンにインストールしてください。
インストールはこちらから。
私はcanva(無料版)を使って原稿を作成しているので、以下はその手順となります。
- canvaで原稿作成→PDFダウンロード
- ダウンロードしたものを開いてデスクトップへ保存
- Kindle create開く
- 英語表記のまま本を作る→PRINTREPLICA選択して開く
- 本のタイトルなど入力
- デスクトップに落としたPDF選択
- preferences→日本語に設定
- エクスポートからKPF形式で出力
- KDPでファイルアップして出版へ
順番に解説します。
canvaで原稿作成→PDFダウンロード
canvaのトップページで、作成した原稿(デザイン)の右上にある「・・・」をタップすると、上記のメニューが開きます。
赤枠「ダウンロード」をタップ。
Kindle Createに取り込むにはPDFに変換する必要がありますので、PDFを選びます。
PDF(印刷)とPDF(標準)があります。どちらでもいいのですが、PDF(印刷)を選ぶとサイズ容量が大きくなるので注意。
なぜなら、Kindle Createで扱えるファイルの最大サイズは、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)の仕様で650MBまでとなっているからです。
650MBというのは、コンテンツが文字だけ場合や写真やイラストが挿絵程度に入っている場合は、そうそう超えるサイズではありません。
今回、全175ページに写真ありのガイドブックを作成してました。全てPDF(印刷)でダウンロードし、Kindle Createに取り込んでファイル出力したら、サイズが650MB以上だったらしくエラーが出てしまいました。
試しに同じページをPDF(印刷)とPDF(標準)で比較してみたら、圧倒的に標準の方がサイズ容量小さかったです。
なので、いくつかのページをPDF(標準)で再度ダウンロードしてなんとか650MB以内に収めました。これが結構大変だったので、写真多めな方はサイズ超えないようにお気をつけください。
PDFのダウンロードが完了したら一度開いて、パソコンのデスクトップに名前をつけて保存します。
保存する際の名前は英数字で。日本語だとKindle Createに取り込めずエラーとなります。
Kindle createから新規作成
Kindle createを開きます。
初期設定では英語表記のままだと思います。日本語表記に変更できるのですが、ここではまだ変えないでください!
「Create new」をタップして、「Choose」
本のタイプは4種類あります。
写真集などを作りたい場合は、一番下の「PRINT REPLICA」を選択。
これを選ぶ理由は、先ほどcanvaで保存したPDFを取り込めるのが「PRINT REPLICA」だから。
そしてこの「PRINT REPLICA」はKindle Createを開いた時に日本語表記に変更すると出てこないんです!日本語だと、なぜかCOMICS(漫画)かKIDS(児童書)のみなんです(なんで?謎すぎる...)
次の画面で、本のタイトルや著者を入力。
なんですが、ここは何も入力せずとも進むことができます。
私はなんとなくタイトルと著者のみ入力しました。
右下の「Choose File(.pdf)」をタップし、先ほど保存したPDFを選択して開きます。
Kindle Createの表記を日本語に変更
Kindle Createで取り込んだPDFが展開されてると思います。
iOSの場合、画面左上のメニューバー「Kindle Create」→「Preferences」と進むと日本語に変更することができます。
別に英語のままでいいよって方は何もしなくて良いです。
「挿入」→「PDFのページ」から追加したいPDFを選択してページを増やしていきます。
間違えて挿入したページを削除したい場合は、対象ページを選択した状態で「編集」→「選択したページを削除」すると消せます。
後ほどKDPで表紙をアップロードすることになりますが、Kindle Createでも表紙を取り込んでください。ダブらない?と心配になりますが、大丈夫、ダブりません。逆にここで表紙を取り込まずに出版すると、表紙なしでいきなり本文スタートすることになっちゃいます。
KPF形式で出力
全てのページを取り込んだら、プレビューで確認。問題なければ、画面右上の「エクスポート」をタップ。
ファイル名「1.kdf」みたいになってると思います。パソコンのデスクトップなどに保存します。
Kindle Createでの作業はこれで終了。
KDPでファイルアップして出版へ
KDP (キンドル・ダイレクト・パブリッシング)にログインします。
タイトルの新規作成より「電子書籍(マンガ以外)」をタップ。
出版にあたり、3つのタブの内容を全て入力する必要があります。
- Kindle本の詳細
- Kindle本のコンテンツ
- Kindle本の価格設定
順番に説明します。
Kindle本の詳細
本のタイトルや著者など必須項目を入力していきます。オプションとなっている箇所は任意なので空欄のままでOK。
内容紹介:販売ページに掲載される部分なので、気合入れて書きましょう!
出版に関して必要な権利:自分が著者なら"私は著作権者であり、出版に関して必要な権利を保有しています。"にチェック。
主な読者対象:本の表紙または本文に露骨な性的表現を含む画像が含まれていますか?または本のタイトルに露骨な性的表現を含む言葉が含まれていますか?
はい、いいえ、どちらかを選択。
主なマーケットプレイス:主な読者が日本人の場合は「Amazon.co.jp」を選択。
写真集など日本語の文章がないなどの場合は、全世界に向けた方が良いと思うので「Amazon.com」でいいと思います。
カテゴリー:本の内容に合致するカテゴリーを選びます。
キーワード:本の固有の特性を強調するキーワードを最大 7 つ選択します。とのことですが、オプション項目なので空欄のままでもOK。
本の販売オプション:予約注文にせず、審査完了次第すぐに発売したい場合は「本の販売準備ができました」にチェック。
ここまで入力したら「保存して続行」タップ。
Kindle本のコンテンツ
原稿:ページを読む方向を決めます。
「原稿アップロード」をタップし、先ほどKindle Createで保存した「●●.kpf」のファイルを選択してアップロード。
本のページ数によっては、アップロードが完了するまで時間がかかります。
175ページフルカラーの本で5〜10分かかったかな。
正常にアップロード完了すると、上の画面になります。同時に文章校正も完了します(これは本当に校正してくれてるのか謎ですが...)
Kindle本の表紙:表紙はPDFではなく、jpegのみアップ可能です。
画像の寸法は 1,000 x 625 ピクセル以上にしてください。画像の最大の寸法は 10,000 x 10,000 ピクセルです。
AI生成コンテンツ:本のテキストや画像の作成、または翻訳で AI ツールを使用しましたか?に対し回答します。
Kindle本のプレビュー:「プレビュアーを起動」をタップして、Kindle Previewerにてタブレットやモバイル端末でどのように表示されるかを確認します。ページの抜けがないか、表示がおかしなところがないか、など最終確認の意味もあるので必ず行いたいところ。
Kindle Previewerはこちらからダウンロードできます。
Kindle電子書籍ISBN:オプション項目です。ISBN は、国際標準の書籍番号です。ISBN がなくても本を出版できますが、ISBN を取得済みの場合は、ここに番号を入力してください。
アクセシビリティ機能:コンテンツ内の意味のある画像に代替テキスト (「alt テキスト」) を追加していない場合は、上から2番目にチェック。
ここまで入力したら「保存して続行」タップ。
Kindle 本の価格設定
KDP セレクトへの登録:KDPセレクトとは、あなたの電子書籍をより多くのKindleユーザーに認知してもらい販売促進につなげるためのサービスです。
「KDP セレクトに本を登録する」はチェック入れておきましょう。
出版地域:本がオリジナル コンテンツ (作品の要素が別の作品から複製されていない、または派生作品ではない) で、初めて出版する (以前に他者に権利を付与したことがない) 場合は、「すべての地域(全世界での権利)」にチェック。
価格設定、ロイヤリティ、配信:ロイヤリティプランを35% or 70%から選びます。
例えば、35%に設定した場合、販売価格1,000円の本が売れたら、1,000円✖️0.35=350円。ここから消費税10%差し引いた318.1818...=319円が収益となります。
同じ条件で70%に設定した場合、636円が収益となります。
どちらが良いのかよくわからなかったので、色々ネットで調べました。著者が著名でない場合は70%がいいとの意見が多かったし、単純に利益多い方がいいので70%を選びました。
ロイヤリティの考え方などはこちらがわかりやすかったです。
本の価格を入力したら「 Kindle本を出版」をタップ。
Kindle側の審査が始まり、通れば晴れて販売開始となります!審査は最大72時間ほどかかります。
ちなみに今回、審査はたった2時間くらいで終了しました。
初めて出版した時、丸2日以上かかったのですがね〜。回を重ねるごとに販売開始までの時間が短くなってる気がします^^
みなさま、大変お疲れ様でした!
というわけで、最後に宣伝!笑
今回、試行錯誤しながらKindle Createで作ったガイドブックがこちら!
「今度スリランカに行こうと思ってた!」「スリランカどんなとこか気になる〜」
なんて方は(限りなく少ないと思いますが)ぜひご覧ください^^
もしもスリランカ渡航予定のご家族やご友人がいらっしゃいましたら、本書をご紹介いただけるとうれぴーです!
お値段はなんと驚きの税込399円!!!
やっす〜!お手頃〜!
Kindle unlimitedなら無料です。
第1弾!カザフスタン・キルギスガイドブック👇
第2弾!ラオスガイドブック👇
それではまた次回よろしくどうぞ(^^)
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