こんにちは。
旅好きアラサー女子の世界一周ブログを運営しているziziです。
今日はコラムです。
土曜日なのでね←?
一重コンプレックス
私は一重である。
奥二重でもなく、正真正銘の正統派一重。
鼻も高くないし、目と眉毛が離れている。
そう、まさしく平たい顔族のお手本みたいな顔。
きっと平安時代に生まれていたらさぞかしモテたんだろうな。
しかし時は昭和、平成、そして令和になった今日も、ぱっちり二重が世の中を席巻している。
可愛い子=二重
この方程式は、1+1=2くらい当たり前で常識的で絶対的。
そんな一重まぶた。
とにかくコンプレックスだった、っていうお話。
アイプチデビュー
高校一年のころ。
夏休みにアイプチデビューした。
初めて買ったアイプチは、コージーの「アイトーク」
今でも販売されているロングセラー商品だ。
先ほどメーカーサイトをみたら「愛され続けて39年」と出ていた。
ほほ〜、私が生まれるよりもちょいと前から販売されているのか。
いつの時代も一重に悩む乙女は多いということ。
で、夏休みの間、密かにアイプチの練習をした。
休み明けにいきなり二重になっていたら、クラスメイトにすぐバレる。
そう思い、まずは右目から奥二重にし、徐々に幅を広げ、いつのまにか両目とも二重になってました〜♪という、自分的にはしてやったり、な計画を立てた。
休み明け、右目だけ若干引きつり気味の私のまぶたを見て、クラスメイトが言った。
「あれ?ziziって二重だったっけ?」
いきなりピンチである。
「あぁ、なんか寝不足の時とかたまになるんよね〜」
すかさず答えたが、我ながらとっさの嘘にしては上出来だ。
実際は3時間しか寝てなかろーが、24時間ぶっ通しで寝てよーが、手で思いっきりこすろーが、私のまぶたに線が入ったことは一度もない。
アイプチと生きる
そうして私のアイプチ人生が始まった。
日中、とにかく自分のまぶたの状態が気になって仕方がない。
今でこそアイプチの性能が向上し、違和感なく仕上げてくれる商品も多かろうが、当時のソレは少しでも使い方を誤ると、まぶたをくっつけるノリが白く浮き出て、それはそれは見るに耐えない状態になってしまうのだ。
休み時間のたびにトイレで確認。
少しでも様子がおかしければ、その場で修正。
一度ノリを全て剥がし、再度最初からやり直す実にめんどくさい作業。
それを休憩時間全て使ってトイレでやる。
今でこそトイレにスマホを持ち込む若者が多いが、私はどんなときもアイプチをトイレに持ち込んだ。
教科書を忘れても何ともなかったが、アイプチを忘れようものならその日一日生きた心地がしなかったものだ。
バレる恐怖
使ったことある方ならわかると思うが、アイプチは水分に非常に弱い。
夏場は汗で取れてくるし、顔を洗うなんていうのはもはや自殺行為。
よってプールは入れない。
毎回「女の子の日に重なっちゃって〜」とサボる日々。
友達同士のお泊まり会。
一番恐れるべきはお風呂である。
風呂から上がればこそっとアイプチ。
せっかく洗った顔にまたノリを塗る時の心情たるや、「そこまでせんでも、、」と今でこを思うが当時はそんなことよりバレる方が数千倍恐怖であった。
寝る時だって気を抜けない。
いかんせん、まぶたをノリで貼り付けているので、まぶたを閉じようとすると引きつって完全に閉じないのである。
本人は寝ているつもりでも、側からみると「白目で寝ている不気味な人」
この寝姿だけは誰にも見せてはいけない。
この過酷なミッションと戦いながらのお泊まり会は、24時間気を抜けないものであった。
アイプチ使って18年
さて、そんなアイプチ人生、一体どのくらい続いたのか。
高校、大学、そして社会人になり働き始めてからも使い続けた。
もはや使わない、という選択肢はなかった。
だってどのタイミングで卒業できる?
「私、実はアイプチ使ってました〜!
本当の顔はこれで〜〜す!」
と暴露するくらいなら死んだ方がマシ、と本気で思っていた。
そして気がつけば33歳になっていた。
高校一年15の時から使い続けて18年の年月が流れていた。
アイプチ人生最大の転換期
私のアイプチ人生に大きな転機が訪れた。
10年勤めた会社を退職したのだ。
世界一周するために。
持ち物リストにアイプチは、、、もちろんあった。
「絶対いるもの:パスポート、航空券、アイプチ」
とチェックリストの3番目に記すくらいマストハブだった。
そしてついに出国。
記念すべき1カ国目はバルト三国のリトアニア。
飛行機を2度乗り継ぎ、約2日間かけて日本から遠く離れた異国の地にやってきた。
ついた日はあまりの疲労に爆睡、目覚めると昼だった。
さて、化粧でもして出かけるか。
ポーチを開いた。
いつもの定位置にアイプチがきっちり収まっていた。
おもむろに手に取り、いつもの工程で、慣れた手つきでまぶたを貼り付ける。
その時思ったのだ。
「誰が私をみる?
誰が私のまぶたに線があるとかないとか気にする?
誰が私を知っている?
この国で私を知っている人なんて一人もいない。」
次の瞬間、まぶたに乗せたノリを剥ぎ取った。
18年間のアイプチ人生に終止符が打たれた瞬間だった。
私は笑った。一人静かに。
もうこれで伏し目がちになった時、まぶたに引っ張られる違和感を感じなくていいんだ。
目がかゆい時に思いっきりまぶたを掻いてもいいんだ。
人の目を気にせずに生きて行けるんだ、、、!!!
そう、私は晴れてまぶたの束縛から解放されたのだ。
まぶたへの投資
さて、18年間で私はいくら己のまぶたに投資したのか。
アイトーク850円を2ヶ月に1本購入していた、と仮定する。
850×6×18=91,800円
この間、他にも様々なアイプチ用品を試したりしたので、ざっと10万円ほどは使った計算に。
今や埋没法のプチ整形で両目2万円以内でできるのだから、随分な労力と時間をまぶたに捧げたなぁ、と呆れるような関心するような複雑な気持ちである。
ところで、18年もの間ほぼ毎日ノリでまぶたを貼り付けていたら、クセ付いて本当の二重になるのでは?との声も聞こえそうなのでお答えするが、残念なことに私のまぶたはそんなことで形状記憶するほどヤワではなかった。
強靭なDNAに慄きつつ、この平たい顔と一生仲良くやっていこうと思う。
あ、でも次生まれ変わるなら絶対二重!
神様、お願い!!
18年間お世話になったアイトークを紹介して、本日は終わります。
さようなら〜〜
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◎この記事を書いた管理人