こんにちは。
旅好きアラサー女子の世界一周ブログを運営しているziziです。
チェコ・プラハ生まれの芸術家でありアニメーション作家であり映画監督である、ヤンシュヴァンクマイエル。
日本で一番有名なのは「アリス」かと思いますが、初めて見た時は衝撃でしたね。こんなグロテスクで不気味で後味悪いアリスがあるのか、と...。
以来、すっかりファンでして、プラハの郊外にある氏のアトリエ跡地を訪問しました。
行きたいと思ってから実に20年ほど月日は経過しましたが、念願叶いました。
勝手に熱くレポートします！
※当記事の情報は2023年11月当時のものです。情報は随時変更の可能性がありますのでご了承ください。
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＼プラハの可愛いがギッシリ／
- プラハ・ヤンシュヴァンクマイエルのアトリエ跡地場所
- ヤンシュヴァンクマイエルのアトリエ跡地までの街ブラが楽しい
- これがヤンシュヴァンクマイエルのゆかりの地ダァぁぁ！
- 巨匠ヤンシュヴァンクマイエルの魅力を勝手に語るよ
プラハ・ヤンシュヴァンクマイエルのアトリエ跡地場所
Googleマップではっきりと「ヤンシュヴァンクマイエルのアトリエ跡地」とは出てきませんが、大体この場所あたりです。
ここを突き止めるのにネットの海をかなり彷徨いました。。
氏のアトリエしかも「跡地」を訪問した日本人なんて数える程度でしょうし、ましてやブログで記録を残す人がマイノリティーであることは想像に難くありません。私もそのうちの1人に今なれたこと、光栄に思います。
まずはこのロレッタ教会を目指していくとよいでしょう。
私はプラハ城最寄駅の地下鉄A線Malostranskáから歩いて参りました。途中、プラハ城をチラ見して、フラチャニ広場を通過し、雰囲気の良い階段小道を登ってロレッタ教会に出てきた感じ。
地下鉄駅からロレッタ教会20〜30分ほど歩きます。
が、道中お店たくさんだし景色も良いので全然苦ではありません。
ヤンシュヴァンクマイエルのアトリエ跡地までの街ブラが楽しい
プラハ城までの道のりは登り坂。両端にショップやカフェが並びます。
雑貨屋さんありーの、
ジンジャーブレッドのお店ありーの、
騙し絵ありーの、
足元も気が抜けない！一瞬かなりビビりましたが...
マリオネットのお店もいくつかありましたね。
美しい景色を見ながらアトリエに近づいていきます。
この小道を通り抜ければロレッタ教会はすぐそこ。
こちらがロレッタ教会。
教会前の駐車場。奥に見える黄色の建物の左横の道を進みます。
ここまでくると、もうだ〜〜〜〜〜んれもいません！地元民もほぼ歩かないような道。
これがヤンシュヴァンクマイエルのゆかりの地ダァぁぁ！
閑静な住宅街をさらに奥に進んでいくと...
ん？？なんか見えてきた、、、よ？！
これは、つまり、あれだ。
キターーー!!!!!!!
デターーーー!!!!!
ヤバイーーー!!!!!
間違いないっ！ここがヤンのアトリエどぅあ〜〜〜!!!!
こんな不気味なオブジェ、バルコニーに飾るなんて普通はないものーー!!!!
反対側からもパシャリ。
やべー。感動。感無量。
この白い窓がちょっと開いてたんですわ。
恐る恐る引いてみたら開きましたわ。でも怖くてすぐ閉じました。。
中はすっかり廃墟の模様。もわんと中の空気を味わえただけでも、ここまで来た甲斐があったってもんです。
お隣さんはお店？みたいでした。
招き猫や戦国武将、扇子や日本人形など飾ってあり、なんだかここに来てよかったんだとウエルカムな空気感を感じまして嬉しかったです。
巨匠ヤンシュヴァンクマイエルの魅力を勝手に語るよ
話を作品に戻すと...
不思議の国のアリスは言わずと知れたルイスキャロルの名作。
アニメーションと実写を組み合わせた斬新かつ大胆にアレンジしたヤンシュヴァンクマイエルの「アリス」は3年の月日をかけて製作されたのだとか。
ヤンお得意のストップモーション・アニメの痙攣するようなスタイルで、風変わりな心象風景がぎくしゃくと動き出す。
芋虫は総入れ歯の靴下人形。おかくずを吐き出すぞっとするような頭蓋骨など歪んだ生き物が現れたり...
とにかく一度再生を始めたら目が釘付けになっちゃう。怖いもの見たさというか、ギリギリのグロテクスがゾクゾクと好奇心を掻き立てられるというか。
子供は絶対途中で逃げ出すと思う。大人のためのブラックユーモア溢れるシュールなアリス。
初見であまりの衝撃にDVDポチった作品。また見たくなってきた。
で、今ならアマゾンプライムビデオでアリス見れるみたいです。
ヤンの作品には「食べる」シーンが多く用いられるのだけども、クチャクチャという咀嚼音や、食べ物が不味そうに見える演出ばかりで、見ているこちらはなんとも言えない胃液が上がってきそうな不快な気分になる。
これに関して、ヤンは幼い頃から食べるということが好きではなかったから、と述べている。食べたがらないヤンに対して、両親が無理やり食べさせたことで嫌悪感が増し体が弱ったと。
ここ、私が共感するポイントなのよ。
私も「食べることになんの喜びも感じないし食べるのが苦痛」な人生を20代中頃-いい大人になるまで送っていた。
ヤンは食べる行為について、文明や社会が何でも食べてしまうことを象徴する恐ろしさも現しているんだとか。
そんな世界観が存分に楽しめるのが「FOOD」
特にBREAK FASTが好き。おじさん自販機、無限ループ。
ヤンの世界観を手っ取り早く味わうならこの作品見たら良いかも。
1971年の作品なんだけども、初見でポカーンとなること必至。
人形の綿の中から小さな人形出てきて、それがコーヒーミルに落とされてグリグリ轢かれて料理にされちゃうあたり「え、、、なんで？！」と頭の中はクエスチョンだらけ。
しかもそれを人形の赤ちゃんが食べちゃうという。。
兵隊さんたちが戦車のような人形に次々潰されちゃうのも、政治的に色々言いたいことありげな演出。
ストップモーションが音楽とも妙にマッチしてるのも◎
そしてヤンの演出に欠かせない「虫」
出た、どっかで出てくると思ったけどやっぱり出た。りんごが木から落ちてきて、割れて中からうじゃうじゃと。
そうそう、虫と言えば2018年公開、ヤンの最新作であり最後の作品となった「蟲」
これはカレル・チャペック・ヨゼフ・チャペックによる戯曲『虫の生活から』およびフランツ・カフカの変身をモチーフにしたものだそうです。
YouTubeでメイキング映像がちょろっと（動画の最後3分）見れます。
表題の通り、おぞましい数の虫が出てくるので苦手な人はトラウマ級にゾッとすると思います。閲覧注意👇
カフカの変身は、チェコに旅立つ前に読み直したんですよね〜
何回読んでも難解なんか〜い！
とつっこみたくなる本ですわ。
チェコは良い意味で変人、狂人が多くて大変興味深い。
というわけで、念願叶ったヤンシュヴァンクマイエルのアトリエ跡地訪問。
プラハの外れ、観光客も誰もいないひっそりとした通りで、1人興奮して行ったり来たりうろちょろパシャパシャ連写しちゃいました。
最後になりますが、アトリエ跡地があるエリアはとっても閑静な住宅地ですので、くれぐれもお静かに訪問しましょう^^
そしてそして2023年11月現在、ヤンは89歳でご存命です！
参考になれば幸いです。
▼チェコの治安は大丈夫？最新情報まとめ
▼チェコの持ち物リスト！忘れ物がないかチェック
プラハおすすめの宿
Women's Only Hostelは、その名の通り女性専用のホステル！
女性だけなのでドミトリーでも夜静かでぐっすり眠れて嬉しかった〜^^
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毎日簡単な軽食や朝食をフリーで提供。水回りもいつも綺麗で快適でした。
シリアルや紅茶、コーヒーも無料でしたよ。
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＞＞チェコのネット通信の準備はお済みですか？
チェコは駅や飲食店などあまりWiFiが整ってない印象でした。
あってもすぐ切れたりしてイライラ...
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出典：エポスカード
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それではまた次回よろしくどうぞ(^^)
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